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2007/01/22 (Mon) ジェルバブエナ

V4010651.jpg
チラシを携帯で撮ってみました・・・。


★フラメンコのミューズ
Eva Yerbabuena
(エバ・ジェルバブエナ)
公演
「A 4 VOCES」
(ア・クアトロ・ボセス=四つの声へ)
*この舞台のレビュー
http://www.flamenco-world.com/magazine/about/bienal2004/resenas/19092004/jpeva19092004.htm
*この舞台の映像

http://blog.eplus.co.jp/mv_theatrix/0612_030

●覚書

・2007年1月18日(木) とても寒い日 
・新宿文化センター大ホールにて。
・チケットは12,000円、私の席は11列目のセンターブロックでした。
・この作品は、2004年にスペイン・セビージャのビエナル(フラメンコの祭典)で初演された。スペインを代表するガルシア・ロルカをはじめとする四人の詩人たちの作品と生涯をモチーフに創られた作品。

●エバの言葉

 私たちの時間の量が枯渇する時、私たちは、実際に時間の意味、時間がかけがえのないものだということに気付く。そして、人生を信じ続けるための、避けられない、決定的な跡を残す機会が持てた時、平常ではいられない。
 この作品は、他の作品より優る、劣るということを目的にしているのではなく、単に、この作品自体でありたいのです。なぜなら、あり得ない「完璧さ」を探しながら、私たち自身との約束を創造させる強さに囲まれているという確信の中で創造してゆくのが好きだからです。
  ・・・(略)・・・
 芸術は永遠に続く想像の実在です。
 私は、続く全てのもの、そして、続く可能性を私にわき立たせてくれる全てのものに、永遠に感謝するでしょう。
(プログラムより引用)

●簡単な感想

 昨年に引き続き、現在のスペインにおいて最も人気が高く素晴らしい踊り手の一人であるエバの公演を偶然にもラッキーで見ることができたことを嬉しく思う。
 私はフラメンコに関してはなぜだか、なかなか素直に感動することができなくなってしまっている。楽しんで見るのが難しいのだ。自分に照らし合わせて余計なことばかり考えてしまうし、とても辛辣で厳しい目で見てしまう。「高いお金を払い、わざわざ寒い中を出かけてまでも、どうしても見ておきたい!」と思わせてくれる踊り手はそうはいない。
 そんな中、私にとってエバは、見るたびに深い感動を与えてくれる力のある人だ。
  
 実は、私は、かなり昔、エバに短期間だけれどもタンゴを習ったことがある。
 その時はエバのことを、こんな風に感じた。
 気むずかしくてニコリともしないのだけれど、でもどこかハートの温かさを感じさせてくれる人。自分にも他人にも厳しく、妥協を許さない人。寡黙でもの静かで、少し照れ屋、でもふてぶてしいほどの芯の強さのある人。そして、踊り出した瞬間に、ほんの少し手を上げただけのわずかな仕草で、目線のわずかな動きで、周りの空気の色を彼女の色に染めてしまえる人。飾り気はないけれど、大きなゆるがない存在感があり、大地や海や人間の濃いかおりのする人。
 レッスンはいっさい手抜きも容赦もなく、難しい振りつけだったけれど、教えるのはとても上手だった。肩や腰の使い方を丁寧に指導してもらった。
 実際に並ぶととても小柄で、かわいらしいのだけれど、おいそれと気安く近づけないようなオーラがあった。
 レッスン最後の日にツーショットでとってもらった写真は今も宝物だ。そのエバの、照れくさそうな笑顔は、舞台の上のエバとはまるで別人のようにはにかんでいた。

 さて、今回の舞台。
 エバの踊りを見ていて感じたのは、「彼女の中では絶え間なく何かがうねっている」ということ。体の中で熱い何かが、海の潮のように、満ちては引き、うねり、盛り上がり、波打つ。
 体の中に海がある・・・。
 内に熱く深くこもっていくエネルギーと、外へ強く放たれるエネルギーの、心地よい波動が客席に充分に届いてくる。
 特に、アレグリアスとシギリージャのソロは圧巻だった。
 細かく構成されて、ファルセータ(ギターのメロディーの部分)と振りとがピッタリと一体化している。アレグリアスの抜けの部分では、客席から何度も「オレ!」と声がかかった。見ている側の心地よいツボを、シャープに刺してくる。
 信じられないほどに早く細かく動く足。でも、ちっとも大変なことをやっているようには見せないのがすごい。軽くやっているように見える。そして、どんなに足が細かく速く動いていても、上半身にはその振動が伝わらない、常に動かない「何か」がある。
 アレグリアスをまるでニコリともせずに踊るのだけれど、やはり「喜び」というタイトルにふさわしく、笑顔を作って笑わないからこそにじみ出してくる「命の躍動」を深く感じさせてくれた。

 まぁ・・・・もちろんエバ自身は文句なく良かった、素晴らしかったです。感動しました。
 ・・・でも、群舞は・・・どうなの!??
 なんだか、よく踊れるマシーンが踊っているようで、面白くもナントもなかった。生きた感情を感じなかった。回転がきれいにできて、足が速く動いて、それだからなに?・・・ってかんじ。
(オットいけない・・・ついつい辛口になってしまう。いやぁ、あれだけ踊れる技術があったら素晴らしいですよ、ほんと。うらやましいくらい。でも、こんなに踊りがつまらないのはどうして?)
 「技術力アップは大切だなぁ。」「でも、こんな風になってはいけないなぁ」・・・と、2点で参考になりました。

 私は「見て良かった!また次も、エバが来たら逃さず見よう!!」と思いました。
 (でも、私の周りでは、なぜかこの舞台を見ながら「退屈で寝た。」という人も・・・数名・・・というかズバリ3名。・・・って、私以外の全員ですよ、あれれ。)

●おまけのサプライズ!

 一番驚いたのは、私たち3人(mar、azu、ei)が坐った、ナントま・ま・真後ろ!!!!!の席に、偶然に、スペインから帰国したてホヤホヤの我が師匠・鍵田真由美先生と、舞踊団のアドバイザーで心の友・原りんがお座りになったこと・・・!!
 あの広い会場の中で、別々にチケットをとって、こういう偶然ってあるんですね~。かなり嬉しいビックリでしたよ。先生はにっこりと笑って「今年もよろしくね!」と新年の挨拶♪
 むしろ、エバ以前に、真由美先生との運命的な縁があることを、しかと再確認した夜でしたよ、はい。(笑)

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Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
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・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
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・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
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などなど。

☆好きな映画

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