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2008/01/29 (Tue) ホセとの対話

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これは蝋梅(ろうばい)
…といっても梅の種類ではありません。
まるで蝋細工のような透きとおる花びらが光を透かします。
甘く、いい香り。


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庭の椿。
今年はこんなに寒いのに例年より早く花が咲き、今なお次々開きます。


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これがホセくん。ジャズ祭の打ち上げで。
こう見えても、まだ30を少し越えたばかり。



●ホセの言葉


「今、この瞬間を生きる」ということ。
それが最も大切なこと。
人間は、過去でも、未来でもなく、ただこの瞬間の中にだけ生きているのだから。
それがわかった瞬間から、生きているということが輝きを放つ。

ただ、深く静かに、一度ずつの呼吸を味わう。
呼吸しているということ、それがまさに生きているということ。
だから、一度ずつの呼吸を、大事にしないといけないんだ。

頭で「考えること」は、疑問を生み出す。
「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」
・・・問いは尽きることなく生まれ続け、心を苦しめる。
一方、心で「感じること」は、疑問を生まない。
太陽の光、月光、風の音、波の音、音楽や花の美しさを、「考える」のではなく「感じる」。
ただ、心を開いてこの瞬間を受け入れて味わうだけ。
それが満足感を生み、心の平安を生む。

フラメンコの音楽は、ありとあらゆる感情を内包している。
怒りも、哀しみも、喜びも…。
それらを、考えるのではなく、心を開いて受け入れて深く感じればいい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これはすべて、フラメンコの歌い手、ホセ・ガルベスが私に語ったこと。
私は別に、ホセと何かスピリチュアルな話をしようと思って彼の横にいたわけではなかったから、とても驚きました。
そして(こんなこと言ったら図々しいかな?スミマセン)、普段はたわいもない冗談を言って笑っているホセもきっと、誰にでもこんな話をするわけではないと思います。
不思議なことに、なぜそんな話をすることになったのか、きっかけはまったく思い出せないのです。

ただ、「ジャズ祭」の楽屋の外の広いロビー、壁一面ガラス張りの窓の外から、午後の光が静かに差し込む中に、ホセがぽつんと一人で坐っていたので、「Hola!」と話しかけ、横に坐っただけなのです。
でも不思議なことに、ホセがこの話をはじめた瞬間に、私のスペイン語のヒアリング能力が一気にアップしたのです。
…と言うよりも、スペイン語と日本語、というものをすっかり越えてしまって、言葉が直接心に響いてくるような、そんな感じ。
ホセが何をいっているのか、すごくよく分かる気がしました。

私も、なぜか思っていることがいつもよりずっとスムーズにスペイン語になります。
翻訳こんにゃく(「ドラえもん」に出てくるアイテム)でも食べちゃったかなぁ!?
「あのね、私は花の写真を撮ることが好きなんだけれど、花をじーっと見つめているとね…小さな花の中に、まるで宇宙のような広い世界が見えてくる気がするの。」
と言うと、
肩をすくめて、
「もちろん!」
だって!
ホセは、
「そうに決まっているじゃないか。当然だろ。何を今さらそんな当たり前のことをいっているのさ。」
…という顔をして肩をすくめます。

ホセと、普段心の中で思っていたり感じていたりするけれどなかなか人とは話す機会の無いような大事なことを、短い時間のあいだに、なぜだかスラスラと話すことができました。

まるで、同じ星から地球にやってきた同郷宇宙人仲間に偶然出会ったような、そんな不思議な嬉しい感覚。
日本語の話せる日本人同士でも、なかなかこんな話ってできないなぁ・・・。
うん、こういうことをまっすぐ話せる人って、少しいるけれど、そう多くない。

ホセはジャズ祭の翌日、帰ってしまいましたが、打ち上げから帰るときに、
「ホセ、また小さな花の話をしようね!」
と言うと、ニッコリと笑って、hug&ほっぺにchuをしてくれました。
強いスペインの香水の匂い。ヘレスのフラメンコファミリーに生まれ、フラメンコの道をひたすら歩んできた人間独特の匂いがしました。

そして実は、同じ職場のイギリス人、ポッターくん(私のカメラの先生でもあります)も同じ星からやってきた同郷宇宙人仲間(?)です。
ポッターくんと話していると、ほとんど英語で話していることを忘れます。
(私は英語もスペイン語も片言程度しか話せないのに、なぜかお互いに言っていることが通じてしまうのです。)
スペイン人のホセは、フラメンコの歌い手、という芸術家。
イギリス人のポッターくんも、花を見つめ、美しい写真を撮る人。
私の好きなフラメンコの道を生きてきたホセ、そして私の好きな花の写真についての先輩であるポッターくん。
彼らは、それぞれの道を究めてゆく過程の中で、私が発見しつつある真実に、私より先に辿り着いているような…。
そして、彼らの話す真実…宇宙を流れる原則のようなものが、私の心にすっぽりと入り込むのは、それらが「私にとって」すごく大事なことで、必要なことで、本当のことだから。

翌日職場でポッターくんに、
「昨日ね、不思議なことがあって…。
ホセというフラメンコの歌い手とこんな素敵な話をしたの。」
と話しました。
ポッターくんもまた、さもありなん、といった様子でうなずいています。
ポッターくんは言いました。

「ミラクルはね、とまることなく、雨のように毎日毎秒、降りそそいでいるんだ。
でも、みんな心を閉ざして、ミラクルという雨から自分をブロックするために傘をさしてバリアーを張ってしまうから、ミラクルを受けとめられずにいる。
でも、もし心を開いたら…、いつも、素晴らしいミラクルに出会うことができるんだよ。
Marは、心を開いていたから、彼に『宇宙の真実を話そう』という気を起こさせたのだし、
彼との会話を、心で受けとめることができたんだよ。
そして、彼が話したことは、本当はすべての人が分かっているはずのことなんだ。
だって、それは真実なんだから・・・。」


私はしょっちゅう、ポッターくんの撮る写真の美しさに感動しながら、
「彼には、世界がこんなにも美しく見えているのだなぁ」
と感じます。

ミラクル…。
かぁ。
ふとした瞬間に、隣にいた人が、急に「預言者」に変身し、神からのお告げのように(?笑)大事なことを告げてくれる。

その時は、外国語という壁が取り払われる。
そんな瞬間は、確かにミラクルかもしれないなぁ。
…でも次の瞬間にはもう、普通の人に戻って、たわいもない現実的なことを言っていたり、急に会話が片言に戻って、相手の言うことが半分もわからなくなっていたりね(笑)。

ホセが私に教えてくれたこと、一人だけの胸にしまっておくのはもったいないので、みなさんにもお伝えしました。
どうぞ、傘をささずにいてくださいね。

みなさんも、絶え間なく降りそそぎ続けているミラクルを、頭で考えず心で感じ受け入れ、今この瞬間生きていることの輝きを、深い呼吸と共に静かに味わってくれますように。


*前の記事にコメント下さったみなさん、本当にありがとうございます!
ゆっくりお返事書きたいので、明日まで少々お待ち下さい♪
今日も練習に行って来ま~すヽ( ´ ▽ ` )ノ ♪

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2008/01/29 (Tue) JAZZ祭 '08

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不思議なあわいあわい色のグラデーション。
これはなぁに?
近所の家の門の外の小さな鉢のなかで。

2008_0104days0128.jpg

夕方の空もまた、美しいグラデーション。

2008_0104days0190.jpg
赤と白のストライプがかわいい花。

★お茶の水JAZZ祭 '08

さて、2008年1月27日(日)、お茶の水にある明治大学内のアカデミーホールでおこなわれたJAZZ祭で、我らがフラメンコ舞踊団も音につつまれて踊らせて頂いてきました。
1200ある客席が満員御礼!!
一流のプロのジャズマンたちのいい音楽が調和し、ぶつかり、響きあい火花を散らし合う、最高に楽しい夜でした!
今もその余韻で、ビル・エヴァンスのCD聞きながらこれを書いています。

私たちとジャズの出逢いは、昨年9月末におこなったフラメンコ公演「愛と犠牲」で、宇崎竜童さんのご紹介で、サックスの近藤さんはじめジャズの方たちと共演させていただいたことからつながっています。
今回は宇崎竜童さんのプロデュースのジャズのまさに「祭」です。

●第一部 大隅トリオ
大隅寿男(ドラム)・百々徹(ピアノ)・安力川大樹(ベース)
安富祖貴子(ボーカル)
竹内直(テノール・サックス)

●第二部 阿木耀子・宇崎竜童トークショー

●第三部 近藤和彦ビッグバンドwith 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

近藤和彦、萓生昌樹(アルトサックス)
小池修、三木俊雄(テナーサックス)
宮地大路(バリサックス)
エリックミヤシロ、奥村晶、佐久間勲、高瀬龍一(トランペット)
中川英二郎、片岡雄三、パット・ハララン、山城純子(トロンボーン)
秋田慎治(ピアノ)
納浩一(ベース)
大坂昌彦(ドラム)

鍵田真由美・佐藤浩希(フラメンコ舞踊)
大儀見元(パーカッション)
ホセ・ガルベス(カンテ)
斎藤誠、大島紳之(ギター)
鍵田・佐藤フラメンコ舞踊団一同(12名)

スペシャルゲスト(?)としてアンコールの時に客席にいたピアニストの小曽根真さんが飛び入り参加しました!
ときどきラジオで彼の「オズ ミーツ ジャズ」という番組を聞いていた私…。嬉しかったです!

…とまぁ、このような催しで、17時半に開演し、終演は予定を大幅に上回って21時!
ジャズの方たちは、その道の人たちにとってはよだれが出るほど豪華なすごいメンバー揃いだそうです。
このような催しに参加させてもらえてすごく嬉しかったし、新鮮なときめきを覚えました。

私たちの出番まではかなり時間があったので、準備して、練習しても、まだゆとりがある。私たちの楽屋はモニターがなかったので(音すら聞こえない……涙。)3部になっていったん舞台そでに上がりましたが、まだまだ時間がありそう。
ということでマジメな仲間たちは、
「もう一度練習してくるー!!」
と楽屋に戻ってしまいました。
でも私は一人で舞台そでに残って、ジャズのビッグバンドの演奏をたっぷりと間近で楽しませてもらいました。もしかしたら客席よりも特等席!?
(一緒に練習に戻らずに協調性がない!?…でも、こんなに栄養を吸収できるすごい機会を逃すの、もったいないですよね。その時その時に一番大事なことを自分で選びたいと思います。)

そででビッグバンドの演奏や宇崎さんのジャズの歌を聴いていると…。
あれ?
あれれ・・・・・????
か、身体が勝手に動く~~~~~~!!
舞台そでの狭い空間で音に身体を揺すぶられて、音のシャワーをたっぷり浴びて、心の中まですっかりジャズ色に染まりました。
その良い状態で、緊張感とテンションの高さを持って舞台に上がってゆくことができました。

本番は流星のように一瞬でした。
私たちの踊った時間は五分にも満たなかったかも…。
でも、あれほどのビッグバンドの音の中で、音につつまれて踊ることのできた、すごくゴージャスな一瞬でもありました。
私の身体は、音をちゃんと汲みとり、楽器のように音を奏でることができたのかなぁ…。まだまだ未熟者ですが、でも、それを目指し、そしてその「つもり」(!?)ですっかり良い気分で踊れたことだけは確かです。
そして、手前味噌にはなりますが、やはり私の師二人のすばらしさを感じましたよ。
真由美先生の身体は、ジャズの音に反応して、まるで水を得た魚のように驚くほど自由自在に動いて動いて動きまくる。柔軟で生命力にあふれ、人の心の奥深くに「何か」を強く伝える力がある。
ヒロ君先生は正確で活きた足音やパルマがパーカッションとしての役目を果たし、ジャズの楽器のひとつとなって響きあって、生きて踊ることの喜びを身体からあふれさせる。
サックスの近藤さんが、打ち上げで、
「普段自分たちは、演奏していて音を『感じる』ことはできても、目に『見る』ことはできません。
でも、今日のフラメンコとの共演によって、自分たちの演奏する音楽を、まさに目の前に『見る』ことができた。
鍵田さん、佐藤さんは、『音楽』を踊りによって『目に見えるもの』にしてくれた。」
と、おっしゃってくれました。
なんだかそれが、すごく嬉しかった。
ずば抜けた音楽的センスで、まさに音楽とぴったりになるように私たちの振り付けをしてくれたヒロ君先生はやっぱりスゴイ。

このような機会を与えてくださった阿木さん、宇崎さんも、大満足のご様子でした。
この舞台をきっかけに、また何かに繋がっていきそうな…。
これで終わりでは無さそうな。
楽しい予感がしています。

見に来て下さった方も、すごく喜んでくれて、嬉しいかぎりです。
一列目、二列目、三列目ぐらいまでかなぁ…、知っている顔がずらりと並んで(笑)ニコニコと笑顔で手を振ってくださっている!!嬉しかったなぁ。
2階席の後ろの後ろまで、お客さんがびっしり、拍手してくださっているのが見えました。
ありがとうございました。
チケットが満席で手に入らなかった方も多かったとか…ごめんなさい。
次は早めにお知らせしますので、みなさんどうぞ来てくださいね♪

(記事の内容には関係ないけれど…。
お隣さんの明治大学、バンカラなイメージだったけど、建物がすごく新しくてきれいで驚きました!!都心の大学はバブルがはじけ少子高齢化の進むここ最近になって、バブル時代なみに改装や新しい建物の建築ラッシュになっているような感があります。いったいどうして?法政大学のボアソナードタワーなども含め、一体どこからお金が出ているのかしら…?もしかすると六大学レベルになると、少子化も関係なく学生が集まり、ちゃんと潤っているのか…。などど、よけいなことも考えたり。大学は大学らしくあって欲しい、バブリーな建物を建てるのは私は賛成ではありません。バベルの塔になっちゃうよ。)


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プロフィール

mar(マル)

Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
・花の写真を撮ることが大好き。
・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

・グレン・グールドの弾くバッハ(特に『ゴールドベルク』)
・マドレデウス

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