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2007/03/27 (Tue) 森田志保の「はな」

siho.jpg
これまた独特でおしゃれなチラシとチケットを携帯で撮影。

★森田志保フラメンコリサイタル「はな 5」

最近、フラメンコの話をするときによく「花」という言葉をつかう私。
特に、『風姿花伝』を読んで、舞台において最も大事なものは「花」だと、確信するようになった。(まぁ、「花」という言葉の中身は深すぎて大きすぎて一言では言いきれないんだけどね・・・。前々回の記事参照!と逃げてみたりして・・・・。笑)

さて。
3月25日(日)に、吉祥寺シアターでまさに「はな」というタイトルの森田志保さんのフラメンコの公演を見てきた。
吉祥寺シアターは新しくおしゃれでこじんまりした素敵な会場だった。キャパは200席ぐらいだそうだ。フラメンコはこのくらい小さな劇場でやる方がやっぱり臨場感があっていい。
簡単に感想を記しておきたい。

森田志保さんは、本当に本当に素晴らしかった!!
「独特の美意識をフラメンコという芸術の中で昇華し、人並みはずれた努力をかさねつづけ、彼女にしか到達できないすごい高みに行きついた人を、今日、まさに見たんだ!!」という、満足感と感動。そんな思いを久しぶりに味わった。
フラメンコに対して素直に楽しめなくなっていた私の心を突き動かして、思わず「オレ!」と叫びたくなる衝動に駆られることができたのは、踊りがあまりに素晴らしかったから。
音とあまりにぴっっっっっったりに動く身体。
ものすごく洗練されて卓越したテクニック。
そして、ひたむきで純粋で、凛として気高く・・・、強いけれど弱さと優しさも併せ持った・・・そんな人間性が香り立つような踊り。
見せてもらったのは独特の美の世界。
(やはりモダンバレエをベースに持っていらっしゃることを感じた。)
森田さんの人となり・・・美意識によって構築された、今まで見たことのない世界を見た。

冒頭、エメラルドグリーンの肩ひもワンピースに、頭に深紅のバラの花びらでつくったような帽子(?一瞬あかりが薄暗いときにはアフロのカツラに見えるような・・・。失礼!)をあたまにのせた森田さんが、暗闇の中、重い足を引きずるように裸足で歩いてきて、そっとその不思議な帽子を取る。暗転。
それから「現代人はみな『自意識』という重い病の中にいるのだ・・・。」という事をしんどく感じられるような(?)群舞があり・・・。
そして、あとは森田さんの素晴らしい深みのあるソロと音楽のみで構成される。
一曲目、明るい紫のタートルネックのシャツに編み込んだリボンのようなものを首に巻き、同色のバタ・デ・コーラで踊った「ロンデーニャ」。
二曲目、淡いクリーム色やベージュの薄い布が何枚も重なった上に、リボンが巻かれたような衣装で踊った「タンゴ」。
三曲目、玉虫色にも見えるようなエメラルドカラー、厚手のシルクのような生地のワンピースに同色のボレロを重ねて、髪に深紅のバラを一輪挿して踊った「バンベーラ」。
これはもう、絶品としか言いようのない、魂のこもった熱い踊りだった。自分でも気づかないうちに何度も「オレ!!」と言ってしまっていた。本当に言葉にしつくせないほどすばらしかった。彼女の全人生、全生命が注ぎ込まれていると感じた。
そして、最後。
・・・一人舞台に残った志保さんは、楽器を並べてある台に腰掛け、まるで稽古場で一人でいるかのように、荒い息を落ち着かせるように膝を抱く。そして、ゆっくりと靴を脱ぐ。無音の中で・・・。
こうして舞台は終わりを告げる。

衣装にも、今まで見たことのないような、やはり独特の美意識が貫かれていることを感じた。
それから、ろうそくの灯りの入ったカンテラのようなものを出演者が次第に舞台に並べていき、それを舞台装置にしていて、揺れる灯りが独特の雰囲気をつくっていた。
パーカッションのわれらが大儀見元さん(「曽根崎」の重要メンバー)は、いつどこにいても染まらないギミさんで、存在感と自由自在なたたきっぷりに目が釘付けになった。バイオリンの音色が美しかった。ミュージシャンもみな志保さんを愛し、敬意を持って仕事していることを感じた。

森田さんは、見事な「花」だった。
独特の美意識によって咲く、稀有な花だった。
ありきたりの花ではない。特別な花だ。
何の花にたとえたらいいだろう・・・・。
見たこともないような・・・形、色、香り。

・・・そう考えているうちに「月下美人」が心に浮かんできた。
何だかしっくり来る。
そうそう。
森田さんは、幻想的で気高い、月下美人のような踊り手だった・・・。
一年に一日だけ、夜に白い大輪の花を咲かせ甘く香る「月下美人」。

0298-10.jpg

検索する内に、こんな文章を見つけたので引用したい。
http://www.jspanish.com/jfla/morita6/interview.html
森田志保さんからのメッセージ
舞台をひとつ創るというのは、何百にもおよぶ小さな作業の積み重ねなんだよなぁ、というのを今また思い出してコツコツと進めている段階にいます。殆ど一人で進めているので。
”はな”シリーズも今回で5回目になります。今まで色んな試み、挑戦をしてきましたが、今回も私なりのスタイル(やってみたいこと、心に描くイメージ)で舞台を組み立てています。
共演の素晴らしい方々とは、この人とこんな場面を創りたいというアイデアの元に、ぶつけてきてくれることを私なりのフラメンコに表現したいと思っています。
変化し続けている自分、ずっと変わらずある自分を見つめながら今立っているところ、生きて感じているところを伝えられたらと思っています。
“はな”は私にとってのフラメンコという意味です。


「月下美人」森田志保さん。
素晴らしい「花」を見せてくださってありがとう!!

まさに志保さんが「今立っていらっしゃるところ、生きて感じていらっしゃること」を、見ることのできた、凄い気迫と命と魂のこもった熱い踊りだった。
上の文章の最後の「”はな”は私にとってのフラメンコという意味です。」という一文を読みながら、舞台の最後で笑顔で涙を流し、何度もアンコールに応えていた裸足の志保さんの姿が浮かんで、胸がいっぱいになった。
また必ず、次の機会も拝見したいと心から思った。

私は私で、また、自分の「花」を求め、咲かせていきたい。
そのための努力を逃げずに惜しまずに辛いことも乗り越えて重ねていこう・・・と、あらためて謙虚な気持ちで思った。
(そして私の個性は、できれば元気に太陽あびて咲く花だといいな・・・。)

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comment

この噂を聴いて、観にいきたかったのに私キューバにいたんですよねぇ。次の機会にはまたどこかで遭遇したいです。
2007/03/28 21:40 | アフリママリ [ 編集 ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/03/29 01:37 | [ 編集 ]

☆アフリママリさんへ

お帰りなさ~い!!ヽ( ´ ▽ ` )ノ ♪
今、キューバ日記を読んで、ブエナビスタな気分に浸っていたところです。素敵な旅だったようですね。キューバ・・・いいなぁ!!
アフリママリさんと出会って、世界には私がまだまだ知らないたくさんの国や人々や文化があることをあらためて思います。
色んな世界、出かけてみたいなぁ・・・。
2007/03/29 11:45 | mar(マル)   [ 編集 ]

☆・・・さんへ

コメントありがとうございます!!
発表会お疲れさまでした~。
このような真面目ブログですが、また気楽に遊びに来てくださいね。
あたたかくなってきたし、春だから、また新たな気持ちで踊っていけそうな今日この頃です。
これからもよろしくお願いします♪
2007/03/29 11:47 | mar(マル)   [ 編集 ]









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Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

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(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
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・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

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