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2008/01/29 (Tue) ホセとの対話

2008_0104days0173.jpg
これは蝋梅(ろうばい)
…といっても梅の種類ではありません。
まるで蝋細工のような透きとおる花びらが光を透かします。
甘く、いい香り。


2008_0128days0041.jpg
庭の椿。
今年はこんなに寒いのに例年より早く花が咲き、今なお次々開きます。


2008_0128days0086.jpg

これがホセくん。ジャズ祭の打ち上げで。
こう見えても、まだ30を少し越えたばかり。



●ホセの言葉


「今、この瞬間を生きる」ということ。
それが最も大切なこと。
人間は、過去でも、未来でもなく、ただこの瞬間の中にだけ生きているのだから。
それがわかった瞬間から、生きているということが輝きを放つ。

ただ、深く静かに、一度ずつの呼吸を味わう。
呼吸しているということ、それがまさに生きているということ。
だから、一度ずつの呼吸を、大事にしないといけないんだ。

頭で「考えること」は、疑問を生み出す。
「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」
・・・問いは尽きることなく生まれ続け、心を苦しめる。
一方、心で「感じること」は、疑問を生まない。
太陽の光、月光、風の音、波の音、音楽や花の美しさを、「考える」のではなく「感じる」。
ただ、心を開いてこの瞬間を受け入れて味わうだけ。
それが満足感を生み、心の平安を生む。

フラメンコの音楽は、ありとあらゆる感情を内包している。
怒りも、哀しみも、喜びも…。
それらを、考えるのではなく、心を開いて受け入れて深く感じればいい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これはすべて、フラメンコの歌い手、ホセ・ガルベスが私に語ったこと。
私は別に、ホセと何かスピリチュアルな話をしようと思って彼の横にいたわけではなかったから、とても驚きました。
そして(こんなこと言ったら図々しいかな?スミマセン)、普段はたわいもない冗談を言って笑っているホセもきっと、誰にでもこんな話をするわけではないと思います。
不思議なことに、なぜそんな話をすることになったのか、きっかけはまったく思い出せないのです。

ただ、「ジャズ祭」の楽屋の外の広いロビー、壁一面ガラス張りの窓の外から、午後の光が静かに差し込む中に、ホセがぽつんと一人で坐っていたので、「Hola!」と話しかけ、横に坐っただけなのです。
でも不思議なことに、ホセがこの話をはじめた瞬間に、私のスペイン語のヒアリング能力が一気にアップしたのです。
…と言うよりも、スペイン語と日本語、というものをすっかり越えてしまって、言葉が直接心に響いてくるような、そんな感じ。
ホセが何をいっているのか、すごくよく分かる気がしました。

私も、なぜか思っていることがいつもよりずっとスムーズにスペイン語になります。
翻訳こんにゃく(「ドラえもん」に出てくるアイテム)でも食べちゃったかなぁ!?
「あのね、私は花の写真を撮ることが好きなんだけれど、花をじーっと見つめているとね…小さな花の中に、まるで宇宙のような広い世界が見えてくる気がするの。」
と言うと、
肩をすくめて、
「もちろん!」
だって!
ホセは、
「そうに決まっているじゃないか。当然だろ。何を今さらそんな当たり前のことをいっているのさ。」
…という顔をして肩をすくめます。

ホセと、普段心の中で思っていたり感じていたりするけれどなかなか人とは話す機会の無いような大事なことを、短い時間のあいだに、なぜだかスラスラと話すことができました。

まるで、同じ星から地球にやってきた同郷宇宙人仲間に偶然出会ったような、そんな不思議な嬉しい感覚。
日本語の話せる日本人同士でも、なかなかこんな話ってできないなぁ・・・。
うん、こういうことをまっすぐ話せる人って、少しいるけれど、そう多くない。

ホセはジャズ祭の翌日、帰ってしまいましたが、打ち上げから帰るときに、
「ホセ、また小さな花の話をしようね!」
と言うと、ニッコリと笑って、hug&ほっぺにchuをしてくれました。
強いスペインの香水の匂い。ヘレスのフラメンコファミリーに生まれ、フラメンコの道をひたすら歩んできた人間独特の匂いがしました。

そして実は、同じ職場のイギリス人、ポッターくん(私のカメラの先生でもあります)も同じ星からやってきた同郷宇宙人仲間(?)です。
ポッターくんと話していると、ほとんど英語で話していることを忘れます。
(私は英語もスペイン語も片言程度しか話せないのに、なぜかお互いに言っていることが通じてしまうのです。)
スペイン人のホセは、フラメンコの歌い手、という芸術家。
イギリス人のポッターくんも、花を見つめ、美しい写真を撮る人。
私の好きなフラメンコの道を生きてきたホセ、そして私の好きな花の写真についての先輩であるポッターくん。
彼らは、それぞれの道を究めてゆく過程の中で、私が発見しつつある真実に、私より先に辿り着いているような…。
そして、彼らの話す真実…宇宙を流れる原則のようなものが、私の心にすっぽりと入り込むのは、それらが「私にとって」すごく大事なことで、必要なことで、本当のことだから。

翌日職場でポッターくんに、
「昨日ね、不思議なことがあって…。
ホセというフラメンコの歌い手とこんな素敵な話をしたの。」
と話しました。
ポッターくんもまた、さもありなん、といった様子でうなずいています。
ポッターくんは言いました。

「ミラクルはね、とまることなく、雨のように毎日毎秒、降りそそいでいるんだ。
でも、みんな心を閉ざして、ミラクルという雨から自分をブロックするために傘をさしてバリアーを張ってしまうから、ミラクルを受けとめられずにいる。
でも、もし心を開いたら…、いつも、素晴らしいミラクルに出会うことができるんだよ。
Marは、心を開いていたから、彼に『宇宙の真実を話そう』という気を起こさせたのだし、
彼との会話を、心で受けとめることができたんだよ。
そして、彼が話したことは、本当はすべての人が分かっているはずのことなんだ。
だって、それは真実なんだから・・・。」


私はしょっちゅう、ポッターくんの撮る写真の美しさに感動しながら、
「彼には、世界がこんなにも美しく見えているのだなぁ」
と感じます。

ミラクル…。
かぁ。
ふとした瞬間に、隣にいた人が、急に「預言者」に変身し、神からのお告げのように(?笑)大事なことを告げてくれる。

その時は、外国語という壁が取り払われる。
そんな瞬間は、確かにミラクルかもしれないなぁ。
…でも次の瞬間にはもう、普通の人に戻って、たわいもない現実的なことを言っていたり、急に会話が片言に戻って、相手の言うことが半分もわからなくなっていたりね(笑)。

ホセが私に教えてくれたこと、一人だけの胸にしまっておくのはもったいないので、みなさんにもお伝えしました。
どうぞ、傘をささずにいてくださいね。

みなさんも、絶え間なく降りそそぎ続けているミラクルを、頭で考えず心で感じ受け入れ、今この瞬間生きていることの輝きを、深い呼吸と共に静かに味わってくれますように。


*前の記事にコメント下さったみなさん、本当にありがとうございます!
ゆっくりお返事書きたいので、明日まで少々お待ち下さい♪
今日も練習に行って来ま~すヽ( ´ ▽ ` )ノ ♪

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comment

心に沁みるいいお話ですねぇ。

こういうミラクルは、ぼくも信じることができます。
自分ではほとんど体験したことないですけどね。
2008/02/01 09:07 | ♪あし♪ [ 編集 ]

☆あしさんへ

フラメンコについての会話から、ホセのあのような言葉を聞けたこと、嬉しいなぁと思います。
文学も、音楽も、踊りも、何でも、究極のところでは高いところでひとつの頂につながっているのかもしれませんね。

あしさんと、海より広い(?)ネットの中で、「アントニオガデス舞踊団」の公演の感想をきっかけにこうして出会えたこともミラクルだなぁと感謝しています!
2008/02/01 11:17 | mar [ 編集 ]

いいね・・・・・
ホセ氏と話をしている、marさんが見えます。

祖父が、『花を生ける。心で生ける』
と言っていたのを思いだします・・・


言葉ではなく、形式ではなく、形ではなく・・・

心・・・・で生けなさい!!

きっと・・心が通いあえたんですね。

空気が同じ・・・そんな人います。
言葉を交わす訳でもないのに、どれだけでも側にいられる・・

柔らかな空気が包み込んで
そんな不思議なことありますよね。

marさんの心と、ホセ氏の心が同じだったのね・・・

あたしはスペイン語話せないけれど・・・
曲を覚え、歌詞の意味を知ると
ヘタクソな踊りも何となく繋がって・・・・
独りよがりな解釈で、世界に入っていきます。

きちんとパソを覚えるのも大事だけれど・・・

何を伝えたいかと、心の中を表現する気持ちが無いとね・・・

それこそ、誰も解ってくれない程の稚拙な舞も・・

ああ~~~今日はよかったなぁと・・思える日があるから
10年続いてきているのかなぁ・・・・

花を生けるも、踊りを舞うも・・・
人と話すも心が無いとね!!!!


marさん、いつもすてきな話を有り難う!!!!

2008/02/01 17:34 | さるしおん [ 編集 ]

☆さるしおんさんへ

さるしおんさんこそ、いつもあったかハートを届けてくれて、私をハッピーな気持ちにしてくれてありがとう!!
「心で生ける」
「心で踊る」
分かっているようで分かっていないような…。
でも、やっぱりそれがすごく大事なことだなぁと思います。

ホセとは、「同じ星から違う星に来た同郷宇宙人」という距離感の感じがぴったりです。
「心と心が通じ合って、ぴったり同じ!」
…というのはちょっと言い過ぎで、それは、もう、恋人であろうと家族であろうと無理なことだと思っています。
もちろんホセは、もっと遠い感じです。
人間同士はむしろ、違いがあるからこそ拡がりもあり素晴らしい…。
私は、多くの人に対しては、「違い」こそ、魅力として感じるのです。

でも、たまに、ここに書いたポッターくんやホセのように、
「特別の秘密を、じつは知らない間に共有し合っちゃっていた」
という感じの人に出会うときがあります。
このジャンルの仲間から感じるのは、語弊があるかもしれないけれど、「特定の宗教という枠を越えたある種の宗教性」みたいな香り、かなぁ。
宇宙の成り立ちや、人はなぜ生きるのかという哲学的な問い、生や死への深い思い、愛や、美についての真摯な問い…。
そういうものを逃れがたく自分の中に持ってあるひとつの芸術の道を生きてきて、何かしら自分なりの答えを見つけつつある人。
そういう人に対して、何か、深いところでつながっている感じを抱けるのかもしれません。

あれれ・・・?
妙にマジメな話しになっちゃいましたね!!(笑)
2008/02/01 19:53 | mar [ 編集 ]









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プロフィール

mar(マル)

Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
・花の写真を撮ることが大好き。
・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

・グレン・グールドの弾くバッハ(特に『ゴールドベルク』)
・マドレデウス

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