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2006/10/03 (Tue) 舞台「書く女」~樋口一葉の半生~

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今日は、舞踊団の仲間3人(Mちゃん、JJ、mar)で、世田谷パブリックシアターに、今をときめく女優・寺島しのぶさん主演の「書く女」というお芝居を見に行ってきた。
明治の作家・樋口一葉の半生を描いたものだ。
http://www.nitosha.net/kakuonna/ 「書く女」公式ホームページ


寺島しのぶさんのこと
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   寺島しのぶさん

寺島さんとは、実は数年前にある映画でほんのちょ~~~~~~っぴりだけ共演させていただいたことがあった。その後、私たちの踊りの舞台を見に来て下さったこともあった。(楽屋においしいバナナの差し入れまでしていただいて・・・。)
それ以来、ご活躍を影ながらお祈りしつつ、気さくで優しくて芯の強いお人柄と、体当たりで筋の通った熱い演技力に尊敬の念を抱いていた。最近では朝のNHKの連続テレビ「純情きらり☆」で主人公「さくら子」の姉の「笛子」の役を熱演され、一方的にお顔を拝見する機会が多かった。

今日舞台を一緒に見に行ったうちの一人Mちゃんは、寺島さんにつきっきりで踊りを教えていた時期があった。その時あまりに厳しく真剣な教えっぷりで寺島さんを泣かせたという噂(笑)すらあったので、「鬼軍曹」というあだ名が付いたほど。(いまだにときどきそのあだ名で呼ばれている。)

終演後、楽屋にご挨拶にうかがうと、こちらが恐縮してしまうほど喜んで温かく手をとり声をかけて下さった。そして、「舞台また見に行くね~。今度一緒にご飯食べに行こう、ジャージで。」と満面の笑顔で言って下さった。そして、Mちゃんのことは、やはり「鬼軍曹」と呼んでいた(笑)。私たちの冬の公演のプログラムに文章まで寄せて下さっているとうかがって、こうしてご縁のあることが嬉しかった。
本当に、気取ったところのない、笑顔の温かい美しい人だなぁとあらためて思った。
ますますファンになった。
楽屋にはご母堂・大女優の富司淳子さんがお見えになっていた。近くで見ると驚くほどに香り立つように美しく、気品があった。

そして今回は、寺島さん以外にも不思議な偶然があって。
この舞台にはうちのスタジオに長く通うすてきなジェントルマン・コンコンの、美人の娘さんも出演しているのだ。コンコンのお嬢さんは可憐で愛らしく、舞台に立つとかわいらしい花が咲いたようで、愛されて大切に育てられたお嬢さんの役がぴったりであった。
今回は、コンコンのご厚意により、私たち3人は素晴らしい席で舞台を拝見することができた。(コンコン、ありがとう!!)


☆舞台「書く女樋口一葉の半生~」のこと

(眠い・・・でも、忘れないうちに書いておきたい・・・。)

樋口一葉に関しては、大学でちらりと読んだぐらいで、その頃は今よりずっと古典読解力のなかった私にとって、彼女の作品を読むことは困難であまり面白くなかった。
でも、今日本当に「樋口一葉の作品を読みたい!!!」と心から感じた。
それは寺島さんの演じた一葉が魅力的だったから。
寺島さんはとてもきゃしゃで細い。
それなのに、どこからそんな力が湧いてくるのだろうと思うほど、必死に生きる人間の底力のある生命力を熱く感じさせてくれる。
3時間にわたる長丁場の舞台を、一葉の成長と苦悩を見事に演じ、舞台を支える柱となりまさに「主役」の役目を果たしていた。恥ずかしがり屋で自分に自信を持てない女学生から、生活の困難の中であがきながら作家になろうとして作品を描き続け、次第に社会を・人間を・世界を見つめる「目」を獲得し、強くシビアにニヒルになっていき、
「すべてをそぎ落とした果てに残るものを描きたい。千年のちにも残る真の文学を!」
と命をかけて作品を生みだした一葉の生き様を見せてくれた。この舞台の魅力は、寺島さんという人の魅力に負うところが大きいと思った。
寺島さんの相手役・半井桃水(なからいとうすい)役の筒井道隆さんは正直に言って寺島さんの濃密な存在感にはとても太刀打ちできない。が、そこが彼の良さだ。ほのぼのとした空気で、毒にも薬にもならないような人のいい今ひとつさえない男の役にぴったりだった。(誉めているのです、本当に。筒井さんの演じたような優しげな品の良い男性に一葉がたまらなく惹かれた気持ちがよ~く分かった。)

作品のセリフの中には、私にとっては懐かしく慕わしい名前がたくさん出てきた。「文學界」「武蔵野」「北村透谷の自殺」「田岡嶺雲の一葉評」・・・幸田露伴に森鴎外、川上眉山、坪内逍遙、二葉亭四迷に尾崎紅葉・・・。みな、まさに大学時代にゼミで親しみ、よく聞いた名前だ。そして、自分の心情を歌に詠んだり、紫式部や清少納言を評するセリフを言ったり。(逆に、一般のお客さんは、どう理解したのだろう・・・みなさん北村透谷などご存じなんだろうか・・・。)
一葉の師匠の半井桃水(なからいとうすい)は知らなかったけれど、日清戦争へと向かうあの時代に社会に流されずに、朝鮮と清国との友好を小説によって訴えようとした人物がいたということを知って驚いた。
自由民権運動や、近代的自我の目覚めの風。そして、女性作家たちの登場や言文一致運動のおこりなども背景として描かれていた。
「自殺する前、透谷は、一葉女史に憧れて『会いたい、会いたい』と言っていたよ。彼の死には、戦争への抗議が込められているのではないか。」
「田岡嶺雲は、あなた(一葉)の作品を、すぐれた社会批判だと絶賛したが、とんだ勘違いだ。あなたはそんなつもりはないのでしょう。ただ冷笑的に見たものを描いただけだ!!」
「尾崎紅葉なんて、もう駄目よ。・・・でも、露伴には詩がある。素晴らしいわ!」
こんなセリフ・・・文学マニアでなくても楽しめるのだろうか?ゼミの先輩たちが見たら、「なるほど、なるほど」とうなずけるかもしれないけれど・・・。
・・・今もかなりの文学少女(?)である私にとってはさまざまに興味深い作品だった。

ただ、難としては、3時間の上演は長すぎるかもしれない。ちょっと冗長で緩慢な場面も多かったので、もう少し凝縮してテンポアップした方が、作品の魅力が生きるのではないだろうか。テーマもとても面白いし寺島さんも最高に魅力的なので、長いがゆえに単調に感じられてしまうことが逆にもったいない。
あと、マイクを使用しないので細かいセリフを聞き取るのにとても集中力が必要だった。前から12列目の私でこうなのだから、3階席のお客さんなどはかなり聞き取りづらかったはずだ。私は特に普段見るのは踊りの舞台か、ミュージカルなどが多いので、そう感じるのかもしれないが。このようにセリフを集中して聞き取り理解しなくてはならない舞台の場合はぜひ、セリフが聞き取りやすい環境であって欲しかった。
舞台装置や照明は効果的で活きていた。

書く女
一葉は、なぜ書いたのか。
あんなに生活に困窮しながらも、書かずにはいられなかったのはなぜ。
女たちは・・・なぜ書くのか。
私も今、なぜ、書くのか。
どうして書かずにいられないのか。
誰に求められるでもなく、それでも、こうして眠る時間を削ってまでも私に文章を書かせるその情熱の源は何だろう。
今、瀬戸内寂聴の自伝を読み、それについて書こうと思っているのだけれど、彼女もまた自分の人生を繰り返し見つめ、書かずにはいられない人だ。
書く女
これは、私にとってもまだまだ考えたい興味深いテーマだ。
そして、「踊る女」と置き換えてもいい。
どちらも根っこは同じこと。
表現せずにはいられない何かがからだを突き動かす。
実は、この舞台の一葉のセリフにヒントがあったのだけれど、それについてはまだ書かない。
もう少し自分の中で熟成させて、考えを深めて、いつかまたあらためて書きたいと思う。

さぁ、寺島さんから(そしてコンコンのお嬢さんから)いただいたエネルギーを糧に、私もまた踊りに仕事に恋に人生に、こころざし高く頑張っていこう!!
一葉の作品、本棚から久しぶりに引っ張り出すか~~!
(そうして秋の夜中の夜更かしは続く・・・。)

*一葉記念館 ホームページ
http://www.taitocity.net/taito/ichiyo/
(!Σ( ̄□ ̄;)!!!!瀬戸内寂調が一葉について講演する!!ああ!!なんてタイムリーなの!!行きたい・・・でも申し込みの締め切りすぎている・・・何とか潜り込めないかしら・・・。誰かたすけて~。お願いします。)

樋口一葉 フリー百科事典ウィキペディア 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E4%B8%80%E8%91%89

樋口一葉作品をよむならこちらで。
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person64.html

(舞台「書く女」についての紹介文は下の続きをクリックして下さい。)





























以下は、http://www.aubade.or.jp/stage_onkaku/kakuonna.htmlより引用しました。作品の内容に興味のある方はどうぞ!


最近の永井愛は、今の日本社会で実際に進行している出来事に取材し、「現代日本人の自画像」を舞台上に描いてきましたが、今回は一転して明治の女性を題材に選び、永井のもう一つのテーマ「女性の生き方」を追求します。取り上げるのは、五千円札の顔として今やすっかりお馴染みの樋口一葉。わずか24年の生涯で『たけくらべ』『にごりえ』などの名作を残し、日本女性では初めて、「職業作家」として名を成した人物です。一葉は東京の外に出ることもなく、たかだか半径数キロ圏内でその生涯を過ごしましたが、江戸から明治への転換期に居合わせた彼女の瞳は、想像以上に多くのものをとらえていました。永井は、短い時間にたくさん生き、小さな空間から世界に思いを馳せた「新しい女性」としての一葉像に迫ります。
「サロンの女主人」としてのめくるめく日々
樋口一葉というと、「薄命」「貧困」「悲恋」など、不幸な女性の代名詞のような言葉ばかりが浮かびます。が、果たしてそうだったのでしょうか? 一葉が文学雑誌「文学界」にデビューすると、一躍文壇の注目を集め、多くの「文学界」同人たちが、次々と一葉のもとを訪れるようになりました。樋口宅は、青年文士たちが集う「文学サロン」と化し、一葉は彼らとの文学談義に花を咲かせます。「女が出世するには、よいところへ嫁に行くか、金持ちの妾になるしかない」と言われた時代、溢れるような才能で男性を引きつけ、対等な人間として渡り合った一葉は、現代女性の目から見ても理想的な存在です。この作品は、「文学サロンの若き女主人」として一葉が過ごした豊かな時間を再現します。
様々な人々との交流の中で培われた創作のエネルギー
歌塾「萩の舎」では上流階級の令嬢、荒物屋を営んでいた竜泉寺では遊女をはじめ、社会の底辺で生きる人々と、一葉は短い生涯の中で、多種多様な人間と出会いました。
また、「文学界」仲間の平田禿木・馬場孤蝶・川上眉山との交流や、相場師久佐賀義孝との危険なやりとり、「奇跡の十四ヶ月」に出会った皮肉屋の斎藤緑雨との友情など、男性とも幅広いつき合いがありました。不完全燃焼に終わった(?) ものの、小説の師匠・半井桃水への身を焦がすような恋も経験しています。これらの人々との関わりの中で視野を広げ、恋愛面では抑圧せざるを得なかった(と思われる)エネルギーを、創作活動へと転換し、「書く女」への道を邁進していった過程を振り返ります。
一葉は「キャリアウーマン」の先駆け?
当時、女性が職業作家となり、原稿料をもらって生活するなど、前代未聞の生き方でした。一葉は、「女に学問はいらない」「女だけれども、戸主として家を守れ」等々、女であることの制約や矛盾を常に肌で感じ、学校で勉強を続けることも、恋慕う男性と結ばれることも、思いとどまらざるを得ませんでした。「女であること」の重みに耐えながら、才能を磨いて自己実現を果たしていく一葉の姿に、程度の差こそあれ、「女であること」の呪縛から完全には解放されていない現代の女性たちも、きっと共感を覚えることでしょう。
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comment

こんにちは。

コンコンのお嬢さんが女優さんという話は聞いたことがありましたが、舞台の女優さんだったのですね。舞台、私のお友達も行きました。観たかったな。

全然関係のない話なのですが、2年前の夏(そのころはまだロンドンに住んでいたのです)、ヘレスに一週間行った時に、ヘレスの街をぶらぶらしていたらコンコンを見かけました。これが初対面だったのですが、東洋人の男性がひとりでいたので目立ちました。観光名所あちこちでお姿を見かけ、ふうん、日本人でこんな所にいるなんて、ギタリストなのかなあ、と思ってました。

そして半年後、K教室の新年会で彼を見かけ、びっくり仰天!世界って狭いのです。(そして特にフラメンコ界ね。)
悪いことはできないわー。笑
2006/10/07 07:33 | めめ★ [ 編集 ]

めめ★さんへ

わぁい!!めめ★さんだ~!!
お元気ですか?会っていなくても最近では本当に身近に感じています。

コンコン嬢は、とっても美人でかわいらしくて、丸いほっぺに丸いおでこ、ニコッとした顔がお人形のようで、まん丸な目がキラキラしているのです。(丸い丸いと書きましたが身体はとってもほっそりなんです。うらやましい・・・)そして、とっても大切に愛されて育った雰囲気を醸しだしていらっしゃいます。とってもお友達になりたいタイプです。
舞台だけではなく、CMや映画でもご活躍のようですよ。
応援したいですね♪

さて、毎年の発表会でコンコンが踊り続けることが、見に来て下さる中高年のみなさんを励ましているようです。コンコンの頑張りに励まされている人も多いんですよ。毎年ファンを増やしています。
継続は力なり、ですよね。
そして、生き様というのは踊りに出るものですね。

本当にこの業界は狭いですね!!
私は、舞台を見に行ったりするときに、良くお見かけしたことのあるこの世界の有名人や、逆に私は知らないけれど声をかけて下さる方などに、非常にドキドキしちゃいます。
ホント、悪いことはできないですよね~~~!!
ましてめめ★さんは、どこにいても目立ってしまうので、注目の的ですね。
お気をつけて~~~(*'ー'*)ふふっ♪
2006/10/07 12:26 | mar(マル) [ 編集 ]









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Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
・花の写真を撮ることが大好き。
・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

・グレン・グールドの弾くバッハ(特に『ゴールドベルク』)
・マドレデウス

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