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2008/07/31 (Thu) 『紫式部のメッセージ』

P1010627.jpg 
毎回季節はずれですみません。
これも今年の春撮った、「ムラサキダイコン」の写真。
単に色が「紫」なので選んでみました。

 駒尺喜美著『紫式部のメッセージ』(朝日選書) 

☆簡単な感想と、印象に残ったところ

筆者はフェミニストとしての立場から、明快に、小気味良いほどバッサリと光源氏を批判をしていて、読んでいて本当に面白かった。
(彼女の書いた『高村光太郎のフェミニズム』もすばらしかった。)

筆者は紫式部は、地の文と、老女のセリフの中に、自分の正直な気持ちを託して語っている、という。
源氏は現実味のない、少女漫画の主人公のような男だけれども、そんないわゆる「理想の男」と結婚したとしても、結局は女は不幸になるのだ、ということがさまざまな女たちと光源氏との関係を書くことによって、繰り返し描かれている。

「紫式部は、結婚幻想・恋愛幻想に陥っていない女であった。
男女の結びつき、かかわりを冷静に眺めうる立場にいた。
自分で自分の生を生きられぬ苦しみを、女たちの上にきちっと重ね合わせている人であった。」

(紫式部は冒頭で「桐壺の更衣」の悲劇を描くことにより、)
「どのように立派な男から、どのように愛されたとしても、女にとっては悲劇であること。
男がどんなに主観的には善意に満ちあふれていようとも、身勝手な存在であり、本質的に残酷であること、を。(描こうとした)」

「どのように男女が主観的に愛しあっていても、男女が分断されているこの社会の構造と文化形態、生活様式の中では、どうしようもなく、いすかの嘴しのくいちがいになってしまうことを描き切っている。」
(以上本文より)

「宇治十帖」の必然性について書かれた部分も含め、斬新で説得力があり、目から鱗が落ちる思いだった。

あまりに面白かったので、次は彼女の書いた、
『漱石という人』(思想の科学者)
という本を読んでみようと思う。

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mar(マル)

Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
・花の写真を撮ることが大好き。
・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

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・マドレデウス

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