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2006/08/19 (Sat) 映画「父と暮せば」

大好きな映画 「父と暮せば」(2004年・日本)
評価:★★★★★

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★私の感想

この映画を初めて見たのは、昨年の夏、暑い夜のことだった。
60年前のヒロシマの夏に思いを馳せ・・・そこで、命を一瞬にして奪われた人たちのことを思った。
気付くと、涙がポタポタ、ポタポタと、あごを伝って落ちていた。
そして、最後は・・・それでも涙の中で、微笑んでいた。

この映画には、直視することが耐えがたいような残酷な映像は一切無い。
むしろ、静かに、美しく・・・清潔感のある映像が続く。
でも、その静かさの中に・・・そして、宮沢りえの涙に・・・1945年8月6日のヒロシマへの原爆投下がどれほど人間の心に重くぬぐい去ることの出来ない傷を与えたのかということを、痛いほどに感じさせられた。
亡くなった人、一人一人に、あの瞬間までかけがえのない精一杯の人生があり、愛する家族や友人がいたこと・・・。
生き残った人、一人一人に、「あの日」を生き延びたことゆえの大きな苦しみがあること・・・。
それを、自分の痛みとして感じ、実感として知った。

時間が経っても決して風化させてはいけないことがある。
もう二度と、あんな思いをする人がいてはいけない。
戦争はいけない、私は嫌だ、と、声を大にして言って言って言い続けなくてはならない。

それでも、なぜだろう。
この映画を見終えたあとには、清らかな希望が湧いてくる。
深く強い感動と共に、何度でも、何度でも、この映画を見たいと願う。
自分ひとりが生き残ったという罪悪感の中で、幸せになっていくことを自分自身に許せないでいる主人公が、最後に、愛する人との一歩を未来に向けて踏み出すことを選ぶとき。
そのラストシーンで、見る私の胸にも希望が、朝日のように昇ってくる。

宮沢りえが、初夏の朝に咲いた一輪の小さな白い花のように、清浄で美しい。
その花のような美しくすがすがしい顔が、いつまでもまぶたに焼き付いている。

そして、私の胸にも、一輪の小さな可憐な花が咲いていくのを感じる。
「私たちは、生きて、つらい時も生き延びて、希望を持って生きましょう。」と・・・・。

戦争で犠牲となり亡くなられた多くの方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下の情報・解説は http://www.walkerplus.com/tokyo/movie/ よりお借りしました。


製作国:日本   製作年:2004 配給:パル企画
監督: 黒木和雄 クロキカズオ
キャスト
 宮沢りえ(福吉美津江)  原田芳雄(福吉竹造) 浅野忠信(木下正)

解説
 原爆投下から3年後の広島を舞台に、生き残ったことへの負い目に苦しみながら生きている娘と、そんな彼女の前に幽霊となって現れた父との心の交流を描いた人間ドラマ。監督は「美しい夏 キリシマ」の黒木和雄。井上ひさしによる同名戯曲を基に、黒木監督と池田眞也が共同で脚色。撮影監督に「Spy Sarge. スパイ・ゾルゲ」の鈴木達夫があたっている。主演は、「たそがれ清兵衛」の宮沢りえと「HARUKO ハルコ」の原田芳雄。第17回日刊スポーツ映画大賞監督賞受賞、エキプ・ド・シネマ発足30周年記念、芸術文化振興基金助成事業、文部科学省選定、厚生労働省社会保障審議会特別推薦、青少年映画審議会推薦、日本PTA全国協議会推薦、日本映画ペンクラブ特別推薦、東京都知事推奨、広島県知事推奨、長崎県知事推奨、長崎県教育映画等審議会特別推薦、日本原水爆被害者団体協議会特別推薦作品。

ストーリー
※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
1948年夏、広島。原爆によって目の前で父・竹造を亡くした美津江は、自分だけが生き残ったことに負い目を感じ、幸せになることを拒絶しながら生きている。そんな彼女の前に、竹造が幽霊となって現れた。実は、美津江が青年・木下に秘かな想いを寄せていることを知る竹造は、ふたりの恋を成就させるべく、あの手この手を使って娘の心を開かせようとするのだが、彼女は頑なにそれを拒み続けるのだった。しかし、やがて美津江は知るのである。瓦礫の下から助け出そうとする自分を、なんとしても逃がそうとした父の想いを。自分の分まで生きて、広島であったことを後世に伝えて欲しいという父の切なる願いを。こうして、美津江は生きる希望を取り戻し、それを見届けた竹造は再びあの世へと帰って行くのだった。

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mar(マル)

Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
・花の写真を撮ることが大好き。
・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

・グレン・グールドの弾くバッハ(特に『ゴールドベルク』)
・マドレデウス

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