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2006/10/19 (Thu) ヘッセの詩と天声人語

V4010606.jpg
二種類の雲が空を分けていました。
犬の散歩中に携帯で・・。


 「最も好きな作家は誰か。」と聞かれたら・・・。
 ヘルマン・ヘッセは間違いなく私のベスト・スリーに入ります。
 ヘッセの本を開くといつも、芳しく瑞々しい文章から澄んだ空気が流れてきて、私の魂を浄化し清めてくれるのです。 
 世界で最も美しい文学・・・と言っても過言ではないと思っています。

 先日、朝日新聞の朝刊のコラム「天声人語」に、ヘッセの詩を引用しつつ、北朝鮮の核の問題が書いてありました。
 「良い文章だなぁ。ヘッセの詩も良いなぁ。切り抜いておこう・・・。」と思いつつ、放置しておいたら・・・父に破棄されてしまいました!
 「もう、パパったら~~~~。ぶうぶう。」と文句を言っても後の祭り。
 でも、世の中本当に便利になりましたね。ネットで検索したらサクッと見つかりました。
 私のために、ここに記録しておこうと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★2006年10月12日 朝日新聞 「天声人語」より

 そろって小さな手をあげて、園児が道を渡ってゆく。そばを犬を連れた人が通る。色づいた木々の葉が散りかかる。こんな情景が身にしみるのは、深まる秋のせいだけではない。北朝鮮が核兵器を手にしたとすれば、今ここにある当たり前の平和が、いつか揺らぎかねないからだ。
 1914年に第一次世界大戦が始まったころ、ドイツの作家ヘルマン・ヘッセは「平和」という詩を書いた。 
 
「みんなそれを持っていた。
 だれもそれを大切にしなかった
 ……おお、平和という名は今なんという響きを持つことか!」
 (高橋健二訳)
 開戦で、学者や作家は感激的な調子で愛国心をあおった。世界市民的な思いが強かったヘッセは、住んでいたスイスの新聞に書いた。「愛は憎しみより美しく、理解は怒りより高く、平和は戦争より高貴だ」
 彼は裏切り者、売国奴とののしられ脅迫を受けたという。それでも二つの大戦に反対し続け、終結した45年に「平和に向って」を書く。

 「『平和!』だが、心は敢(あ)えて喜ぼうとしない。
 心には涙のほうがずっと近いのだ。
 私たち哀れな人間は
 善いことも悪いこともできる。
 動物であると同時に神々なのだ!」
 
度重なる戦禍の果てにようやくたどりついた平和の重みとかけがえのなさが感じられる。
 
暴走する北朝鮮の「核」を、どうしたら不発のまま終わらせられるのか。この難問については、「国益」を超えた「人類益」の立場で、ことにあたってほしい。各国は今の世界にだけではなく、未来に対しても大きな責任を負っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そんな「愛は憎しみより美しく、理解は怒りより高く、平和は戦争より高貴だ」というヘッセの心を真に理解してくれたのは、国境を越えてフランスに住む偉大な作家、ロマン・ロランでした。
 ドイツ人のヘッセとフランス人のロマン・ロラン・・・。
 私の敬愛してやまない二人。国境を越えて時代の価値観を超えて、真に美しい人間のあり方を共に求め合った二人の魂の交流を記録した往復書簡が出版されています。(残念ながらもう絶版になっているようです・・・。探しても見つかりません。( ̄― ̄°)ぐすっ)
 あの時代、戦争に反対するのはどれだけ大変だったことか。日本人の多くも、時代の価値観に染め上げられ戦争を賛美しました。でも、ヘッセとロマン・ロランの二人にそれができたのは、どうしてでしょう。
 それを、知ることができたら・・・。世の中の流れに流されずに、本当に人間の生きるべき道というものを見つめる目と心を持つことができたなら。どんなに素晴らしいだろうと思います。私も、二人の残してくれた美しい文学から学び、二人のように「真善美なるもの」とはいったい何なのか・・・を見極める心を獲得したい。
 同時代に、尊敬する理解者を得られた二人はお互いにどれだけ慰められたことでしょう。ヘッセがロマン・ロランのファンであり、ロマン・ロランもヘッセのファンでした。そう考えるだけで本当に胸がときめきます。
 ああ、ヘッセの本またたくさん読みたいなぁ・・・。
 そして、ロマン・ロランの代表作「ジャン・クリストフ」、中断していたけれど、今年中に読み終えたいなぁ・・・。

Rolland5b15d.jpg  portraet.jpg
大好きなロマン・ロラン♡    大好きなヘッセ♡

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comment

こんにちは。いつも携帯で拝見させていただいてます。そのため写真があると内容を読むことが出来ない事もありますが、タイトルに引かれてコメントをしちゃいました。ヘッセの詩には、雲を扱ったものが多いです。彼の人生に通じるものがあるのでしょうね。
彼の作品は、詩や前期作品群(少年時代や生れ故郷を題材にしたもの)が、よく読まれていますが、後期の作品にもすばらしいものがあります。御存じかとは思いますが、『シッダールタ』、『荒野のおおかみ』、『ナルチスとゴルトムント』!などです。そしてもし未読でしたら、最後の大作『ガラス玉遊戯』もどうぞ。

2006/10/20 06:16 | デミアン [ 編集 ]

デミアンさんへ

さすがはデミアンさんですね!
コメント本当にありがとうございます。
携帯からでは写真が見られないのですね・・・。写真の専門家でもあるデミアンさんの写真へのご意見アドヴァイスもいつか伺いたいです。
そろそろPC買っちゃいませんか~?ナンテ。(笑)

そうそう、ヘッセももとはといえばデミアンさんが読むことを提案してくださったのでしたね。
私の一番好きなのは、「春の嵐」「デミアン」「シッダールタ」ですね。「知と愛(これが『ナルチスと・・・』ですね。)」や「クヌルプ」や・・・どれも皆良いのですが・・・エッセイや詩も良いですよね。そして、まだ読んだことのない作品がありました。
それはちょうど挙げてくださった「荒野のおおかみ」と、「ガラス玉遊戯」。早速本屋に注文します!
ありがとうございました。
バッハのCD、借りたままになっていてごめんなさい・・・。11月の漱石「道草」には、何とか行きたい!!と切望しています。
2006/10/20 12:23 | mar(マル) [ 編集 ]









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プロフィール

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Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
・花の写真を撮ることが大好き。
・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

・グレン・グールドの弾くバッハ(特に『ゴールドベルク』)
・マドレデウス

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