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2006/12/20 (Wed) Diamond

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やっと落ち着いた気持ちで、パソコンの前に坐ることができた。
仕事の大きな山をようやく片づけ、少しホッとした気持ちでいる。
「曽根崎」の舞台の公演で一週間お休みをした分、復帰後の仕事は多忙を極めたけれど、何とか乗り切ることができてよかった・・・。
もうほんの少しだけがんばれば、冬休みになる。

ブログを書かないで(書けないで)いた日々、ほんの二週間ほどだけれど、そのあいだに私にとっては本当に色々なことがあった。
ここに書けることもあるし、書けないこともある。

体調のこと。
家族のこと。
仕事のこと。
踊りのこと。
心のこと。

猫の大手術。
父の入院。

良いこともあった。
うれしいこと・・・。
幸福だと心から感じたこと・・・、たくさん。
優しい人の温かい手に、温かい声に、温かい笑顔に、温かい心に、生きる力を吹き込まれた時間。
未来への希望。
そして、悲しいことやつらいこともあった。
自分の、精一杯だけれども結果的にいい加減な生き方の報いを、残酷な形で受け取らなくてはならなかった。
人間は生きる限り罪を重ねずにはいられないものだという思いが、胸に突き刺さるような痛みとして感じられた。


冬の日の柔らかい日ざしのように、ほんのりと染みてくる幸福な時間。
いちょうの葉はほとんど落ちきって黄色い絨毯となり、十二月も半ばを過ぎたというのにまだ残っている赤いもみじが、かつて見た夢のワンシーンのように光を透かして美しかった。
蜜の入った林檎。濃厚に甘い蜜柑。宝石のように光るみずみずしい苺。
ガラスのコップに入った水はよく冷えていて、乾いたのどと、ふとすると涙ぐみそうになる心を潤してくれた。
タマゴのようなふわふわの甘いお菓子の中には、白いクリームの優しく懐かしい味。
ロダンの彫刻のタイトルは「接吻」。愛し合い唇を重ねる恋人同士の、お互いをいだき合う腕の重なりの精確さと背中の美しい筋肉の流れ。この二人は、永遠にこのまま、すき間なくぴったりと抱き合い続けるのだ。
キリストを抱く聖母マリアの絵はピエタ。マリアの目には涙。スペインの聖週間セマナ・サンタのビルヘン・マリア(嘆きの聖母像)を思わせる。サエタ。
ゴッホの描いた野薔薇の絵は、小さいけれど香り立つように新鮮。
街はすっかりクリスマスの準備が整い、澄んだ冬の夜の空気にイルミネーションが美しく輝く。青白い光はまるで無数の星が樹木に宿ったよう。蛍のようにはかなげなのに、でも、力強くて静か。

光を浴びるとダイヤモンドは、まるで人間の心のように、そして世界のように、宇宙のように、複雑で豊かな色彩を放つ。
その光の中には、たくさんの、言葉にはし尽くせない想いがある。
それらをひとつ残らずすべて丁寧に汲みとり、大切に胸にいだく。
私は、わがままな自分の心の中の強い願いを、静かに頑固に貫いた。
・・・とても特別。
・・・
なのに何より自然。
運命は、偶然ではなく必然だと、やはり感じる。
それは私に大きな喜びを、・・・哀しみを伴う大きな大きな喜びを与えてくれた。
困難な現実の苦しみの中で、「許し」ということを、祈り求めた。
眠れない夜の長さを・・・知り、でも、その私の心に寄り添おうとしてくれる存在のあることに救われた。
「共に喜び、共に泣く」という、私にはとうていできないことを、心を尽くしてしてもらった日々だった。

私の力の及ばぬところで、思いもかけない出来事に見舞われた。
でもそれもすべて必然。
なるべくしてなっていく。そうなるしかなかった方向へ。
そして、何でもないような、これまでの延長のような日常もあった。
そんな風に毎日は、たくさんの出来事というしずくがひとつずつ集まり、人生という大きな流れを創っていく。

私はいつも明るくありたいと願った。
自分に与えられるさまざまなことを、すべて感謝して受け取り喜びたいと。
どんな出来事であっても、一瞬ごとのかけがえのない人生の時間を、大切に胸にしまい、忘れたくない。

そして、考えなくては。
どうありたいか、どうすべきかが、私にとっては大切だから。
そしてやはり私は、これまでの私がそうなっていきたいと願っていた道を選び進んでいくのが私の運命だと・・・。


このブログには、できれば、本当のことだけ書きたい。
あとで読み返した時に、何が本当だったのかが分からなくなってしまうことがいやだから。
ここは私の、心と成長の記録の場。
今、ここにこうして書いているのは、きっと未来の私のために。
だから、私自身のために正直でいたいと思うけれど・・・。
でもここは不思議な場所。
ここだから書ける。
ここだから書けない。

時間というのは、物理的な長さとは関係なく、密度によって感じ方が変わるものだとしみじみ感じた日々だった。
長い長い、そしてあっという間の日々。
忘れられない、忘れてはいけない出来事。

このブログでの空白の日々にも、無数の優しい手があちこちから私に向かって伸びていたことを感じていた。
友達や、周りの人々。
何気なく、でも温かいメールや手紙をもらったり、優しい言葉をかけてくれたり、ただ笑って楽しい時間を共有してくれたり。
でも、返事も書けず、出かけもせず、不義理を重ねてしまった。
そんなことするなんて私らしくない。(・・・と言っても良いかな。)
みんな、ごめんね。

でも、ここに向き合える今日が来るまでに、時間が必要だった。
単純にとても忙しかった。
そして、向き合えなかった。
「そんな時があってもいい」と、自分で自分を許すことを許してください。
手帳も、やっと新調した。
やっと少しずつ、次に向けて、未来に向けて、時間が進み出す。

2007年、この手帳にいい日々が刻まれいていくようにと祈る。

私がどうしているか、元気が無さそうだとか忙しそうだとか、べつに知っているわけでもなく、ただただシンプルな好意から温かいメールをくれた大好きな人たち。そしてかわいいクリスマスカードを送ってくれた人に、これから返事を書こうと思う。

「みんな、元気ですか。
私は元気です。
そして、色々あるけれど、
それでもやはり、
とても、
とても、
幸せだと感じています。
生きていることを、
心からうれしく思っています。」


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        ゴッホ「ばら」                  ロダン「接吻」

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comment

マルさんこんにちは。

お忙しかったようですね。
そして、底知れぬご事情があったようですが、
私には何をして差し上げることも出来ず、ただオロオロ・・。

どんな言葉もむなしいでしょうし・・。

でも、足跡つけてここまで来てますので、黙って
ハグハグだけさせて頂きます。

Hug Hug !

人生、色々ありますね。だから面白いのですね。


2006/12/20 23:30 | めめ★ [ 編集 ]

めめ★さんへ

めめ★さん、優しいコメントとってもうれしかったです。
本当にありがとうございます!!

私からも、hug hug hug!!!

ほんと、人生色々あって、だから面白いのですね。
なかなかままならない。
でも、日々生きている時間と、多くの喜びを実感しています。
傍目に見たら、私の日々はたんたんと過ぎていっているように見えると思います。それで良いのです。
いつ、いかなる時も静かに微笑んでいられるような、そんな人間になりたいなぁと願っています。

色々なものを、心の中に種のように埋めて、踊りのうえで、そして人生のうえで大きな花を咲かせられたらうれしいなぁ・・・。
きっと、そうできますよね!
これからも、わたしもめめ★さんのその生き生きとした輝きを見習っていきたいです。
さぁ、これからジャンジャン踊るぞ~!
(それにしても、先生たちがいないのがちょっとさみしい・・・(>_<)・・・・ですね。充電して元気に帰ってきて下さる日が待ち遠しいです。)
2006/12/21 05:20 | mar(マル) [ 編集 ]

本当に大変な日々を送っていらしたのですね。
何故かこんなときって本当に色々なことがいっぺんに起こってしまってなんで???って思うときが私もしばしば・・・。

しかし、後になって考えてみると成長する上で必要なことなのかなって思えるようになりました。

私の中では「何のために生きているのか?それは苦しむため」と勝手に解釈して時間を道ずれに乗り越えてきました。
そして、これからも乗り越えて行きたいと思っています。

全てを乗り越えたならきっとmarさんの踊りにそのまま反映されていって益々ご活躍なされると信じております。
その姿を拝見できるときを楽しみにしております。

あ、でも時には休養をとってくださいね。
2006/12/21 09:42 | ハンナ [ 編集 ]

ハンナさんへ

優しい優しいハンナさん、温かいメッセージ本当にうれしく、大切に読ませて頂きました。
ハンナさんも今まで色々と乗り越えながら生きてこられたからこそ、他人の心を思いやる優しさを持ってくださっているのだと、本当に感謝しています。

おかげさまで今日無事に、父も退院となり、大手術をした猫も、まだ元気はありませんが、温かく私のそばにうずくまり、少しずつ元気になっていってくれています。
日に日に、私の気持ちも明るく前向きになっています。

「すべては自分の成長のために必要なこと」
という言葉、本当にその通りだと深く共感しました。
自分に起きた出来事から、何かを学び、そしてそれを糧に成長できる自分になっていきたいと、心から願っています。

人は、なんのために生きているのでしょうね。
私は、何をするために生まれてきたのでしょうね。
それをはっきりと教えてくれる「誰か」、「何か」があれば、どんなに生きることが楽になるでしょうね。
でも、自分で生きていく中で見つけ、掴んでいくしかないのでしょうね・・・。

私は漠然と、「愛する」ということが課題ではないかと思っています。マザー・テレサのように・・・とはなかなかいかないでしょうが、家族を、友人を、出逢った人々を、芸術を、世界を、心を尽くして愛せるようになったら生きていることは幸せだと、もっともっと感じられるだろうと・・・期待を込めて思います。

なんだか、深刻な話になってしまってごめんなさいね(´ー`)ハッハ
けっこうのんびり楽しく過ごしています。

寒くなりましたが、ハンナさんも、お風邪など召さぬよう、どうぞお身体大切に!!
ご家族で楽しいクリスマスを過ごされるのでしょうね。
メリークリスマス☆

2006/12/22 09:58 | mar(マル) [ 編集 ]









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プロフィール

mar(マル)

Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
・花の写真を撮ることが大好き。
・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

・グレン・グールドの弾くバッハ(特に『ゴールドベルク』)
・マドレデウス

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