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2006/08/29 (Tue) 歌舞伎「中村勘三郎 襲名披露」

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歌舞伎
「十八代目 中村勘三郎 襲名披露


演目
一,本朝廿四考 十種香
二,十八代目中村勘三郎襲名披露 口上
三、身替座禅


母と一緒に、歌舞伎を見に行きました。
急に知り合いの方に券があるからと声をかけて頂き、喜んではせ参じました。
そうしたら、なんと、大人気の中村勘九郎あらため中村勘三郎襲名披露公演ではないですか!!嬉しかった~~~!!
歌舞伎を生で見るのは本当に久しぶり・・・そして人生で二度目の体験。
前から11列目の中央で見やすく、イヤホンガイドも借りて解説も聞きながらだったので、内容や見どころもとてもよく理解できました。

舞台は本当に素晴らしかったです!!
舞台に釘付けになり引き込まれ、心から堪能しました。
正直言って、もっと退屈なのかと思っていたけれど(すみません・・・・)、でも、そんなことは全くありませんでした。どうしてもっと早く、こういった日本の古典芸能に親しまなかったのかと悔やまれるほどに、心から面白いと思いました。

歌舞伎の舞台では色彩がまばゆいほどにあふれていました。
極彩色の鮮やかな色遣いの衣装やメイク(隈取り?)、華やかで凝った舞台セット。
金色に白に紫に赤に黒に緑・・・細かな刺繍の着物や美しい帯。
日本の古来の「色」とはこんなにも鮮やかで美しいのかとあらためて気付いて。
生で唄われる歌と三味線の真剣勝負の掛け合いもいいですね。

そして・・・さすが、勘三郎はすごい!!
とっても華があって粋で、軽妙ですべてが達者!!
肩の力が楽に抜けているようでありながら、隙が無くすべてぴたりと決まる。
ちょっとした目線ひとつで客席をワッと湧かせる。
親しみやすい雰囲気でサービス精神旺盛、見るものの心を舞台に引っ張り込
む力があるのです。
本物のプロとは、こういうものなのだということをつくづく感じさせてくれました。

特に、襲名披露の「口上」では生身の彼の人間性を感じました。
単なる襲名の挨拶にとどまらず、こんなことを話してくれました。

「先日海外に旅行に行ってきました。
歌舞伎の歴史は三百年と言うけれど、ギリシャの演劇の歴史は三千年だそうです。
そのギリシャで演劇を見た時に、三千年前の作品を新しくアレンジして新演出でやっていました。
自分は素晴らしいと喜び、まわりの観客も拍手喝采、でも一方で、『こんなものギリシャ演劇ではない!!』と怒っているギリシャ人のおばさんもいた。
それで良いのだと思いました。
歌舞伎には三百年の歴史があります。
でも、ギリシャ演劇には三千年の歴史があり、今日なお生きて、人々に愛されて進化を続けている。
歌舞伎においてもちろん古典を大事にしていきたいと思っています。
ですが私は、今の世に生きた歌舞伎、現代の人が喜んだり怒ったりしたくなる歌舞伎、そういうものに果敢に挑み続けていきたいのです。」

客席は拍手喝采!!
勘三郎さんの熱い志が伝わってきた。

日本にはこんなに素晴らしい舞台芸術がある。
・・・今日そのことをあらためて感じ、誇りに思った。
この歌舞伎という素晴らしい宝物が、ギリシャ演劇のように三千年先までも、その時代時代を生きる人々と共に、「生きて」あって欲しい。
彼・勘三郎は、間違いなくその鎖がつながっていくために欠かせない一部を担う人になっていくのでしょう。
そんな人の襲名披露公演を間近で見ることが出来たこと。
きっと一生忘れられないと思いました。
これからも、ぜひ応援させて頂きたいし、また舞台を拝見したいと思います。


そして私にしては珍しく、「日本人である自分」ということを考えました。
偶然かもしれないけれど、私は今、日本に生まれて育っている。
たまたま、だけど実際に毎日日本語をしゃべって、日本で暮らし生きている・・・。
それなのに、どうして今まで、音楽も文学も踊りも絵画も、芸術に関する分野の多くを・・・海外の芸術にばかり惹かれ憧れて、追いかけ追い求めてきたんだろう・・・。
そのことが、なぜか急に不思議に思えてくる。
今日の日は、なんだか私の今後の歩みへの大きなヒントになりそう。

今日の舞台を、和服で見にいらしている人が大勢いて美しかった。
「私も着物を着てみたいなぁ・・・!」と思いました。
つい先日、友人の書道展に行ってペン字で書かれた万葉集や百人一首の和歌の美しさに息をのんだ。
「私も、あんな風に大好きな和歌を美しい文字で書けたらどんなに気持ちがいいだろう・・・。書いてみたいなぁ。」と思った。
これを機会に、歌舞伎はもちろん、能や、狂言や、文楽ももっともっと見てみたい。
日本画の名品ももっともっと見てみたい。
(私の大好きなゴッホだってクリムトだってみんな日本に憧れたんだ。)
茶道や華道、日本舞踊や謡曲も面白そうだなぁ・・・。
(祖母は謡曲、母は三味線を習っていたのに、私はこれまで全く興味がなかった。)

私って・・・何だか初めて日本に来た外国人みたい・・・(笑)。
(そんな日本人らしくない自分であることにすら、今まで気付いていなかった。)
今、日本の文化に急に興味が湧いてきている。
勘三郎さんのおかげかなぁ・・・。
(それ以外にも、思えば今日まで様々な布石があったような気もする…。たくさんの「和」に興味が向くような種がこれまでに少しずつ埋められてきていて…今日、勘三郎マジックでそれらの種がいっせいにピョコッと芽を出したような感じ!?う~ん、人生って何がきっかけになるか分からないけれどちゃんとつながって導かれていく。不思議だなぁ。)

日本の古典文学作品を読むのだけは以前から好きでした。
日本の伝統芸能や文化を学ぶのは今からでも遅くないでしょう。
色々と自分の心に湧き上がってくる興味の方向性を大事にして、素直に楽しんで、好奇心旺盛に新しいものと良い出逢いをしていきたいです。
ワクワク、ワクワク♪


(この舞台を見るきっかけをくださったMさんTさんありがとうございました。)

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mar(マル)

Author:mar(マル)
☆大切なこと
「真・善・美」な道を求めて日々成長すること。

☆好きな言葉
「世界と人生を愛すること 
苦しい時にも愛すること 
太陽の光を感謝して受け取ること 
苦しみの中でも微笑を忘れないこと」
(ヘルマン・ヘッセの言葉) 

☆好きなこと
・空が好き。
・本(古典・純文学系)が好き。
・きれいな音楽が好き。
・いい映画や、美術、旅行も好き。
・木に咲く花が好き。
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・色々考えることが好き。
・文章を書くことも好き。

☆好きな本
・ヘッセ『デミアン』『春の嵐』
・リルケ『若き詩人への手紙』
・高村光太郎『智恵子抄』
・三浦綾子『道ありき』『氷点』『泥流地帯』『塩狩峠』
・倉田百三『出家とその弟子』
・ドストエフスキー『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』
・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
・トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
・ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・サンテグジュペリ『星の王子さま』
などなど。

☆好きな映画

『初恋の来た道』『ポンヌフの恋人』『ローマの休日』『アメリ』『父と暮らせば』『ノッティングヒルの恋人』『ライフイズビューティフル』『ベティーブルー』『存在の耐えられない軽さ』『嵐が丘』『LOVERS』『汚れた血』『イングリッシュペイシェント』『エトワール』『風と共に去りぬ』など

☆好きな音楽

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